雑記置き場

メモがわり

桜花賞反省会_220413

①事前情報

阪神2回6日目、芝1600

・今週からコース変わり(A→B)

→京都改修のための特例(本来は前週にコース変わり)

・1週間晴れが続く

②事前データ

・距離延長 0-0-1-27

→10秒台後半〜11秒後半が断続的に刻まれる緩まないペースなので実質的な距離はもっと長いため

・前走重賞以外は低調、阪神JF組が優勢

→前述の通りハイペース決着のため

・馬体重は420kg以下だと馬券内無し

・内枠有利

→去年からコース変わりが今週からになったためインが生きている

③予想

1(☆):ナムラクレア(浜中)

前走Fレビュー(阪神1400)だが1枠1番はイン馬場において有利。小倉2歳S(1200)優勝、阪神JF(1600)5着の実績も評価。血統もスプリント血統(父ミッキーアイル、母父ストームキャット)で高評価。

2:カフジテドラゴン(吉川吉)

前走ダート1400(1勝クラス)6着のため除外

3(☆):アルーリングウェイ(藤岡佑)

前走リステッド(中京1600)1着であるが、内枠を引いたのでヒモ評価。

4:パーソナルハイ(吉田豊

阪神JF16着、フラワーC(中山1800)6着のため除外。

5:ピンハイ(高倉)

前走チューリップ賞阪神1600)2着も馬体重410kgのため除外。

6(◎):ウォーターナビレラ(武豊

阪神JF3着の実績馬。前走チューリップ賞は意図的に馬群に入って捌けるか試しての5着。枠も内枠で文句無し。

7:サブライムアンセム(岩田望)

前走Fレビュー1着も1600実績なし、気性難の評価もあるため除外。

8:スターズオンアース(川田)

前走クイーンC(東京1600)2着も、関西輸送未経験のため除外。

9:クロスマジェスティ(武藤)

前走リステッド、輸送未経験のため除外。

10:ライラック(福永)

前走フェアリーS1着も時計はそれほど(1:35.2)、京都2歳S(阪神2000)8着の戦績から除外。

11(△):ラブリイユアアイズ(坂井)

前走阪神JF2着、京王杯2歳S3着の実績を評価。

12・ベルクレスタ(吉田隼)

阪神JF6着、クイーンC3着と悪くは無いが外枠を覆すほどではないため除外。

13:ラズベリームース(池添)

前走リステッド2着のため除外。

14(△):プレサージュリフト(戸崎圭)

前走クイーンC1着、関西未経験も上がり3F33.5を評価。

15:アネゴハダ(幸)

前走Fレビュー3着、阪神JFも9着のため除外。

16(○):サークルオブライフ(デムーロ

阪神JF1着、チューリップ賞3着も外枠が苦しいか。

17:フォラブリューテ(ルメール

前走リステッド(1400)のため除外。

18(○):ナミュール(横山武)

阪神JF4着、チューリップ賞1着と圧倒的な末脚は魅力だが大外枠が不安。

④結果

画像1

ゲートで出遅れたのが10(ライラック)、14(プレサージュリフト)、17(フォラブリューテ)、18(ナミュール)。見事に出遅れ癖がある外枠の馬達が出遅れた。ただでさえ不利な外枠で出遅れは致命的だった。ナミュールはレース後コメントで「ゲートは想定通り」とあったように1Fまでになんとか集団後方に追いつくも、ロスが多過ぎ。この4頭はここでレースから実質脱落と言える。

画像3

ハナを取ったのは黄2(カフテジドラゴン)。好スタートを切るとそのまま先頭へ。元々有力馬は後方勢であり、ハナに拘る馬も少なかったためすんなり先頭をキープ。青6(ウォーターナビレラ)はすぐ後ろを追走。恐らく武さんの思い描いた通りの展開ではないか? 人気薄、実績薄の逃げであり、豊さんの体内時計、ナビレラの地力を考えると、いつでも捕まえられる位置で先行しつつ終盤押切りの勝ちパターンだったと思う。その横に外から緑11(ラブリイユアアイズ)が橙9(クロスマジェスティ)の前に入り並びかけて来るが、ナビレラは2番手の位置を譲らずキープ。赤8(スターズオンアース)はマジェスティの後ろ、全体3列目の位置取り。

水色1(ナムラクレア)はスタートからドラゴンの後ろを取りつつ、押し込め切られないよう若干外に寄って黄緑3(アルーリングウェイ)を反列外に押した。後々にこの位置取りが生きて来る。

白13(ラズベリームース)はラブリイの後ろを追走していたが、外に寄ってきたマジェスティに押し出され、前三頭より一列外を走らされてしまった。

画像4

第4コーナーの隊列はこの通り。先頭3頭+その後ろ3頭はあまりポジションが変わらないが、ラズベリームースが2列目から先頭にポジションを上げているのがわかる。それに合わせて黒15(アネゴハダ)もポジションを上げ、さっきまでラズベリームースがいた2列目の内から4頭目の位置を取った。ラズベリームース陣営が「瞬発力よりもトップスピードを長く維持するタイプ」とレース前にコメントしていたことから、今回のスローペースではかなり早めに仕掛けないと厳しいと考えての動きだったと思う。 

そして注目は赤のスターズオンアース。若干位置こそ下げたものの、青ウォーターナビレラのラインに入った。やはり1番先行力のある馬の後ろに、という理想的なレース運びと言える。

画像4

これは第4コーナーの終わりだが、白のラズベリームースが他の先頭3頭と比べると、かなり外を回ってコーナーを曲がっているのがわかる。前述のトップスピードより持続力という陣営コメントからも窺えるように、飛びが大きいことが影響しているのかなと思う。

一方、内側では青ウォーターナビレラがインに向かっているのに対し、水色ナムラクレアが外を向いて前2頭の間を狙っているのがわかる。

画像5

これは直線入口の画像。かなり各馬に動きが見えるので、順番に見ていく。

まず最内で先頭を走っていた黄カフテジドラゴンが、一頭分ほど内側にヨレた。その隙に前を伺っていた水色ナムラクレアが突っ込んで来る。さらに緑ラブリイユアアイズがスパートについていけないと見るや、黄緑アルーリングウェイがラブリイを外に弾き飛ばすようにしてナビレラとの間に体をねじ込む。赤スターズオンアースもその後ろについていく。

画像6

ゴール前200mの最後の攻防の様子。茶5(ピンハイ)、紫4(パーソナルハイ)が外側にぶつかるように飛んできたが、赤スターズオンアースはこれをブロックしながら一気に前へ。そのままハナ差で先行するウォーターナビレラを捉えてゴール。川田将雅の強さが存分に発揮されたレースだった。

⑤総括

◎ウォーターナビレラ(2着)

→陣営のレース後コメントにもあるように、万全の仕上げ、万全の騎乗を成功させての2着。負けてなお強しと言うべきだろう。馬券としては軸に据えたのは正解だった。次も軸に据えたい。

○サークルオブライフ(4着)

→イン有利馬場で外枠、出遅れをしながらもクビ差4着まで持ってきた末脚はかなり高評価。もう少し内枠なら違ったか。ヒモ評価は妥当だったと考えてよさそう。

ナミュール(10着)

→大外枠、出遅れではいくら想定通りとは言え厳しかったか。最後の直線で一度外に大きくヨレたのはアウトアウトを回された影響か? 枠や馬場状態の影響も当然あるが、出遅れ癖がついていることを考えるともう少し評価を下げざるを得ない。

△ラブリイユアアイズ(18着)

→4ヶ月の休養明け+乗り替わりでは2桁枠番は苦しかった。ただ阪神JF2着の実績はあるので、叩き良化した次に注目したい。それでも1600までが限界とは思う。

プレサージュリフト(11着)

→この枠での出遅れを覆せるほどの地力はない、ということが分かったのが収穫。かなり枠番、レース展開に左右されるので評価は下げたい。

☆ナムラクレア(3着)

→枠に恵まれたとは言え、しっかり掲示板を確保した粘りは高評価。ただ距離はもう少し短くてもよいかも?

☆アルーリングウェイ(8着)

→位置取りは悪くなく直線を迎えたが、最後が伸び切らなかった。馬込みでぶつかったのも影響してる?もともと上がり勝負するタイプではないので、もっと流れる展開の方が向いていたか。ただ今回が重賞初挑戦だったので次で評価が定まりそう。

スターズオンアース(1着)

→初の関西輸送、目立たない実績・タイム故に軽視していたが、見事にやられた。前走までは好位差しで前に迫るもモタれる癖があり惜敗が続いていたところに川田将雅が見事にハマった形。というかモタれる癖があるから敢えて馬群の中の競馬に終始させてモタれるリスクを減らしたって噂もあるけどマジ?やっぱりユーガってワケ。この時期で470kgあり、完成度の高さはトップクラスか。外枠になった時どうか、もっと流れる展開だとどうなるかと不安要素はあるが、次走オークスでも軸と見て良さそう。

⑥今後の課題

馬場状態から軸馬を選定するところまでは良かったが、実際のレース展開予想が弱かったことがヒモ選定に響いたと言える。持ちタイムや着順だけでなく、枠順発表後の展開予想にも注力したい。